絶叫

著者 :
  • 光文社 (2014年10月16日発売)
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感想 : 235
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『ロストケア』で知った葉真中作品の2冊目。ロストケア読了後、この『絶叫』が気になってしまい、すぐに読みたかったが、たぶん続けては無理だろうと、間に荻原浩作品を挟んでから読み始めた。長編ながらグイグイ引き込まれ、一気に読めるのは二つの事件が並行し、女刑事のプライベートもはさみつつの語りを入れた作りだからであろうか。どっぷり重いのだか、転げ落ちる陽子の人生、同じ女性としてここで自分だったら…と思わずにいられない。
「あなた」という表現は誰からの「あなた」?
常に考えながらも分からず。ラストのラストにして理解する。このまま殺され無惨な最期はあまりにも…と思わされてしまうだけに、そうか負けなかったのだと感じてしまう。そして生まれかわり、居場所を作った。中盤での伏せんに気づかなかっただけにザワザワしてしまった。本当に恐ろしいが、たくましい凄い女。
そして凄い話だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年7月22日
読了日 : 2017年7月22日
本棚登録日 : 2017年7月14日

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