下町不思議町物語 (新潮文庫 こ 54-1)

著者 :
  • 新潮社 (2012年1月28日発売)
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本棚登録 : 1469
感想 : 170
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主人公が小学生だからか
『妖怪アパート』シリーズにあるBL感は鳴りを潜めていて
いい匙加減だった。
香月さんの話はこのくらいの匙加減で読みたい。個人的に。

そこらじゅうに素敵な言葉が転がってるのは『妖怪アパート』同様。
主人公に背負わせる苦難の重さも然り。
5章『破られたもの』は読んでいて泣きそうになった。
『妖怪アパート』に出てくる古本屋さんがいい味を出していてよかった。
さり気なくるり子さんのことも出てきたりしてニヤニヤ。
というかここまでト○ロのことに言及しまくってジ○リ的には大丈夫なのだろうか(爆)。

この不思議町の物語、続いてほしいような気もするが
このテンションで納めてほしいような気もするし。
…複雑。
取り敢えず、高塔さんが大活躍だという『大江戸妖怪かわら版』シリーズは読んでみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 家族小説
感想投稿日 : 2013年7月13日
読了日 : 2013年7月12日
本棚登録日 : 2013年7月12日

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