新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋 (2014年11月20日発売)
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感想 : 227
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レベル高くてついていけない!
池上さんと佐藤さんの対談をまとめた本

いつもどおりのわかりやすい解説の池上さんを期待していたのですが、ついていけません。
いかに自分自身の国際的な基礎知識がないかをこれでもかと思い知らされました(笑)
これ、理解しようとしたら、真剣にぐぐって調べながらじゃないと、きついです。
とりわけ、中東問題はギブアップ(涙)

戦争論と煽っていますが、実際には戦争論を語っているわけではなく、国際問題・国際紛争について、お二人が対談しながら解説してくれるものとなっています。
また、その際の情報収集方法についても書かれており、池上さん曰く、スパイの情報源の98-99%は公開情報とのこと!!

本書の中で語られていることで、自分の想定(知識)と違っているものもいくつかあり、驚かされました。
日本の集団的自衛権
 ホルムズ海峡での機雷撤去作業に実は自衛隊出動できないそうです!
さらにチベットの問題。
 一方的に中国がチベットで一方的に弾圧しているのだと思っていたのですが、中国側にも正当性があるらしいです。

もちろん勉強になった情報もたくさんあります。
イスラエルでの顔認識技術は無人機によるターゲット殺害のための技術
ロシア、中国、イラン、ウクライナは本気で戦争をやろうとする覚悟を持っている
遠隔地ナショナリズムにより世界各地の紛争はアメリカから生じる
在米韓国人は慰安婦問題において、日本政府が謝罪している事実を知らない
2050年には、米国で白人人口が有色人口に抜かれる可能性あり
領土問題において、日本の場合、竹島は実行支配され、尖閣は実効支配していることから、対応が難しい
などなど

かなりおなかいっぱいです。
ここに、中東系のコメントがないのは理解できていないから(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会・政治
感想投稿日 : 2017年1月15日
読了日 : 2017年1月15日
本棚登録日 : 2017年1月15日

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