切ない。ラストが切ない
事故で妻を亡くし、娘が一命をとりとめるものの、その身体には妻の意識が宿る。そんな娘の身体をもった妻と主人公の秘密の物語。いわゆる、SFものでよくある設定で、前半はちょっとコミカルで面白い話でもありますが、徐々につらく、切ない話になっていきます。
娘と見るのか、妻と見るのか、娘が成長していくにつれ、主人公、平介のこころのゆれ、その場、その場での心情がリアルに伝わってきます。
その辺が秘密と思いきや、ラストが秘密
とてもつらい秘密だなと。
本書の中で
「自分が愛する者にとって、幸せな道を選ぶ」
といった言葉がずしーーーんと心に残ります。
うーん、やっぱり、東野圭吾は重く、考えさせられる作品なのですねぇ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2011年12月3日
- 読了日 : 2011年12月3日
- 本棚登録日 : 2011年12月3日
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