久し振りに福井さんの長編を読みたくなって手に取った今作。上巻だけでも読み応えのある分量なのに、読むのが全く苦にならない面白さがありました。福井さんならではの熱さや苦味に涙するのはもちろん、重厚な物語に差し込まれるちょっとしたひとコマにクスリとさせられるような軽やかさが盛り込まれており、驚きもありつつ福井作品の意外な一面も見られて非常に面白い作品でした。物語の終盤での急展開が下巻にどう繋がっていくのか楽しみです。
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- 感想投稿日 : 2013年1月14日
- 読了日 : 2013年1月14日
- 本棚登録日 : 2013年1月14日
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