従来、貧困層は「情報」を買うために高いコストを支払っていました。例えば遠い市場まで徒歩で言って、「この薬はありますか?」「野菜を買ってくれる人はどこにいますか?彼らはいくらで買ってくれますか?」的な感じに。仮に市場までの往復時間が半日かかるとすれば、彼は半日分の機会費用を支払って「情報」を買っていたわけです。
で、携帯電話はこの往復時間を節約します。仮に電話代が10円だとすれば、
10円≦半日分の機会費用
ならば、貧困層は同じ情報をより低価格で購入することができます。
そんなメカニズムから途上国の貧困層で携帯電話が爆発的に広まったというお話。BOPを知る上ではいい本かと思います。
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カテゴリ:
BOPビジネス
- 感想投稿日 : 2011年4月3日
- 読了日 : 2011年4月3日
- 本棚登録日 : 2011年4月3日
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