「 漢方薬に使われる原料は、上品(じょうぼん)、中品(ちゅうぼん)、下品(げぼん)に分けられているんだけど、この中で最上級にあげられる「上品」って実は、現在ふつうに食べられている食材のことなのです。つまり、食べ物はくすりだったわけ。
上品に属する食材は、毎日摂取することができて、カラダに対する作用が温和だから、たくさんとってもあんまり害がないんです。中品、下品と格が下がるにつれて、良く効く強い薬剤になるんだけど、反面、毒性も強まるのです。」(p10)を読んだとき、「医食同源」という言葉が思い出されました。ホント、食べ物ってすごい。そのエネルギーを頂かないと、私たちは生きていけないのだから、その通り。
お手軽レシピも素敵ですが(最近話題の「塩こうじ」を2008年1月出版のこの本で使っているあたり、最先端?)、ハーブやスパイスを「まほうの粉」と呼んだり、コラム的に書いてあること(「体の声を聞く」とか「健康ご飯の基礎は、”ありもん”でつくる”ふだんめし”」とか「一人ひとりが自分の”食医”」とか)がとってもわかりやすくて、”自炊が6~7割で十分!"なんて現実的なアドバイスがあって、読んでとっても安心できるし、「ちょっとだけ体にイイコトしようかな」という気持ちの背中を押してくれる、あったか~い本です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
料理、栄養、お菓子
- 感想投稿日 : 2012年2月14日
- 読了日 : 2012年2月5日
- 本棚登録日 : 2012年2月9日
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