彼岸を超えてしまった。
好きなものをハコに閉じ込めたいという思いは、
ちょっと解かる。
好きなものをハコに閉じ込め誰にも見られない状態にして、
自分の好きなタイミングで、そっと、ちょっとだけ人に見せる。
でも、好きな「もの」なら可能かもしれないけど、
好きな「ひと」なら不可能だ。
そもそもハコの中で人は生きていけないし、
その人が生きていけないことを覚悟の上で誰かが持ったハコの中で生きることを選択する可能性は極めて低い。
でも、もしそれが可能だとしたら。
あぁ彼岸を超えてしまう。
そんな可能性は、目にしてはいけなかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
現実世界
- 感想投稿日 : 2014年3月26日
- 読了日 : 1997年3月26日
- 本棚登録日 : 2014年3月26日
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