戦場を映したジャーナリスト、山本美香さんの写真絵本。
絵や写真は、大きくてきれいな印刷でみると訴える力もかわってくると思う。
他の本でも見た写真がほとんどだけど、このサイズで見ることができてよかった。
大人向けの本や、もう少し年長の子供向けの本と同じくストレートな文章と写真。
それがいいところだけど、子供のころに読んだら怖さが先に立っちゃったかもしれない。
大人としては、子供に(それ以上に大人に)、これを読んでストレートに受け止めてほしいと思う。
以下の引用の文章と、どんどん危機を煽る現在を考えてしまう。
“力でねじふせるやり方は、即効性があって、表面的には効果があるように見える。
しかし、人間の心にきざみこまれた憎しみは、何かのひょうしに爆発し、暴走するだろう。
今は、じっとだまって成り行きを見ているイラクの人たちだが、彼らのうけた傷は、いつまでも消えることなく、くすぶりつづけるだろう。p39-40“
私が山本美香さんの活動を知ったのは生前だった。
常に思い出すわけじゃないけど、いまだに受け止め方がわからない。
もう5年もたつのか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
地理・歴史(大枠・流れ)
- 感想投稿日 : 2017年12月7日
- 読了日 : 2017年12月7日
- 本棚登録日 : 2017年12月7日
みんなの感想をみる