「イワンデニーソヴィチの一日」と、この「死の家の記録」は、
私の中でベスト・オブ・シベリア流刑小説の地位を常に争っています。
いや、これらの他に読んだことないんですが。
こちらに関しては、貴族がいきなりシベリアに来て精神的にかなり参ってる感じにぐっときます。
お風呂の不潔さにうひゃー、とか囚人服がベトベトしててうげーとか。
特にお風呂(サウナ?)の描写は圧倒的に迫ってきます。
囚人の垢とか髪の毛とかが、自分の足にからみついてきてぬるぬるしてる気がします。
とにかくもう迫力があるんですよ。
他に好きな場面は囚人がクリスマスなどのイベント事に心からウキウキしてるところかな。
どんなにどん底に落ちても、素朴にイベントを楽しみにできるなんて、
なんて人間って愛しい生き物なんだ!と感激したものです。
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- 感想投稿日 : 2013年3月15日
- 本棚登録日 : 2013年3月15日
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