男四人兄妹、祖母、父で下町の食堂を営んでいる谷村家。長男が隠し子?を残して失踪してしまったために急きょ店をやることになった次男の柊一。15年間家に帰っていなかったために最初は家族とも微妙な関係でしたが、食堂を立て直していく過程で一丸となっていきます。
この食堂は下町らしく昔からの常連に支えられてきた、と書いてある割にはこの常連達がかなり薄情。どんなに美味しい食事でも自分達の好みの味ではない(父、兄は常連客の場合は個人的な好みに合わせて味を微妙に変えていた)からって一回来たらも来ないし(これについては本人達も「自分達が望み過ぎ」という自覚はある)、ネットで悪評が出ると来なくなる。一番の常連がこの食堂を大事に思っている、と語る場面があるけど、あまりそれらしい表現が出てこないので、作者の設定ミスじゃないかと思う。近くに新興住宅地があって、そこの住人達がターゲット、とかにしたほうがよくない?
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
美味しい食事
- 感想投稿日 : 2019年9月21日
- 読了日 : 2019年9月21日
- 本棚登録日 : 2019年9月21日
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