副業で飲食店の覆面調査を行って、辛口の批評を発表している著者の、「こんな店がもてはやされる風潮があるから日本のフード業界は駄目なんだ」主張本。
まあ、確かに、明らかに店と癒着しているでしょうというような評論家のヨイショ評価や、多角経営だのテレビ出演だのにシェフが駆けずり回っている店っていうのはどうなの、というところはわかるけれど、あまりにも極端な駄目出しと、自分は正論、という強気さしか見えなくて、主張の先にあるものがわからなかった。
結局、一般客は自分の嗅覚をはたらかせてメディアに踊らされないよう注意していい店を探すほかなく(まあ当たり前か)、店は堅実な経営を目指してほしい、という当然の結論に物足りなさを感じる。
読書状況:読み終わった
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好奇心が満たされる
- 感想投稿日 : 2010年5月21日
- 読了日 : 2010年5月21日
- 本棚登録日 : 2010年5月21日
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