建築史家、建築家の藤森照信が建築史にあるさまざまなモンダイについて独自理論を展開する一冊だ。
煎茶の茶室には炉をきらない、とか、コンクリート打ちっぱなしの変遷と歴史とか、コンニャクレンガの話とか、へえ、とか、ふーん、といったちょっと面白い話が集められていて、読んでいて楽しい。
難しい話はなく、建築史、というタイトルではあるけれども系統だって歴史を学ぶわけではなくて、話はあっちへとんでこっちへとんで、と博識な人の雑談をリラックスしながら聞いて楽しんでいるような親しみやすさがある。
それにしてもこの人の好奇心の旺盛さとかバイタリティってすごいなぁ。感服。
読書状況:読み終わった
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好奇心が満たされる
- 感想投稿日 : 2016年10月18日
- 読了日 : 2016年10月18日
- 本棚登録日 : 2016年10月18日
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