そこに僕らは居合わせた

  • みすず書房 (2012年7月18日発売)
4.43
  • (14)
  • (15)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 108
感想 : 23
5

ドイツのナチス支配下に生きた普通の少年少女の物語。著者自身の体験や実際に見聞きしたものを、限りなくノンフィクションに近い形で描いている。

否応もなくナチスの「民族浄化」に居合わせることになった少年少女。
自ら進んで居合わせることを切望した少年少女。
全ては大人が差し出した教育によって植えつけられた。

巻末の訳者あとがきに、著者がこの作品を執筆した理由を書いている。

-パウゼヴァングは、「負の歴史」こそ敢えて語り伝える必要があり、それを次世代、次々世代に言いおいていかなければならないと考えている。人は過去から学び、過去を知ったうえでこそ新しい未来を構築できる。

ドイツだけではない。この作品に描かれていることを心にとめていれば、きっと皆が平和に暮らせる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2019年2月21日
読了日 : 2013年10月26日
本棚登録日 : 2019年2月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする