ドイツのナチス支配下に生きた普通の少年少女の物語。著者自身の体験や実際に見聞きしたものを、限りなくノンフィクションに近い形で描いている。
否応もなくナチスの「民族浄化」に居合わせることになった少年少女。
自ら進んで居合わせることを切望した少年少女。
全ては大人が差し出した教育によって植えつけられた。
巻末の訳者あとがきに、著者がこの作品を執筆した理由を書いている。
-パウゼヴァングは、「負の歴史」こそ敢えて語り伝える必要があり、それを次世代、次々世代に言いおいていかなければならないと考えている。人は過去から学び、過去を知ったうえでこそ新しい未来を構築できる。
ドイツだけではない。この作品に描かれていることを心にとめていれば、きっと皆が平和に暮らせる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2019年2月21日
- 読了日 : 2013年10月26日
- 本棚登録日 : 2019年2月21日
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