ずっと積んであった本です。
2003年にこの新訳の初版が出たときに、単行本で買っていました。
旧訳の『ライ麦畑でつかまえて』は読んでいません。
青春期に読むべき本を、いい歳になってからやっと読みました。
主人公のホールデイングは、作家の兄DBと、小さい頃に亡くなった弟のアリー、活発で美しい妹のフィービーの四人兄弟妹です。
ホールディンは何度も学校を転校しているちょっとした不良で、男子校の寮に入っていて、いつも女の子のことを考えていて、話題はそれしかありません。
飲酒もし、女の子を買おうとして失敗し、お金も騙しとられます。
中盤までは、なんだか年頃の男の子の生態が生々しくて、嫌悪感を感じました。これがどうして名作として読み継がれているのだろうかと思いました。
私が中高生の頃に、弟に借りて読んでいた少年漫画誌のマイナーな方の漫画みたいだと思いました(私はあだち充とかが目当てで借りていました)。
でも、最後の方になってホールディングは目覚めるんです。最後の最後25章以降はもう文章がスピード感に溢れ、ハチャメチャで「これ、すごく面白い!」と思いました。
これはやっぱり、青春期に読んでいたらきっともっと印象深く心に刻まれた好きな作品になっていた気がします。
でも、今の年齢で読んでも1回も読まないより、ずっとよかったと思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説 海外
- 感想投稿日 : 2021年3月27日
- 読了日 : 2021年3月27日
- 本棚登録日 : 2021年3月27日
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コメント 8件
nejidonさんのコメント
2021/03/27
まことさんのコメント
2021/03/27
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2021/04/12
まことさんのコメント
2021/04/12
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2021/04/12
まことさんのコメント
2021/04/12
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2021/04/13
まことさんのコメント
2021/04/13