ブクログさんの”大人になって読みたい絵本”でお薦めされていた絵本。
短編アニメーション「つみきのいえ」はフランス・アヌシー国際アニメーションフェスティバルにて最高賞にあたる”クリスタル賞”、”こども審査員賞”、広島国際アニメーションフェスティバルにて”ヒロシマ賞”など多くの賞を受賞。
以下、ストーリーをネタバレで最後まで書きますので、これから読まれる方はお気をつけください。
うみのみずが ゆかまであがってきてしまう まちのいえにすんでいる おじいさん。
みずがうえにあがってきて、すんでいたいえが みずのなかにしずんでしまうと、そのいえのうえに あたらしい いえをつくります。
こうして、まるでつみきを なんこも なんこも つみあげたような いえが できてしまいました。
むかし このまちに すんでいた たくさんのひとは みんなひっこしていってしまいました。
けれども おじいさんは ぜったいに このいえに すむのを やめませんでした。
あるひ あたらしい いえをつくっていた おじいさんは だいくどうぐを うみのなかに おとしてしまいました。
おじいさんは せんすいふくをきて したのいえにおりていきました。
3つしたのいえは ずっとまえのはるのひ おばあさんが なくなったいえでした。
おじいさんは もっとしたのいえへもぐり もぐるたびに むかし そのいえに すんでいたときの ことをおもいだしました。
まごたちがやってきたカーニバルのひ。
うえのむすめが「はなよめさんになった」いえ。
かっていた ねこが いなくなった いえ。
おじいさんと おばあさんに さいしょの あかちゃんがうまれたいえ。
どのいえも おもいでが のこっていました。
いちばんしたの いえは ふたりがふうふになってくらしはじめたいえでした。
便利な土地に住むことより、家族との思い出を大切にしているおじいさんの話。
レモンイエローのあたたかい色合いの絵本です。
思い出は誰にとってもかけがいのない自分自身と家族の歴史なんですね。
もし、自分が死んだあと、自分のことを思い出してくれる人は何人いるだろうかと考えてしまいました。
- 感想投稿日 : 2022年11月5日
- 読了日 : 2022年11月5日
- 本棚登録日 : 2022年10月24日
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