大きな声のくまのこうちょうせんせいが入院して小さな声しか出せなくなって初めて知る、小さな声のひつじくんの気持ち。
大きな声は自分を悲しくさせるもので、ひつじくんは怖かった、という理由にハッとさせられ、くまのこうちょうせんせいの「おおきなこえを だそうとおもっても、だせないときが あるんだね。できなくなって、はじめてわかったんだ」の言葉が7歳の息子のことでわからないと悩む今の自分に深く刺さる。ひつじくんは息子で、くまのこうちょうせんせいは自分だな…この涙がこぼれそうになる胸の痛み、忘れないでおこう。
あとがきの「子どもはあかるく元気がいちばんと、大人はおもいこんでしまいます。でも本当は、子どもはちいさくてよわいものなのです。子どもたちのいたみをわかちあうのが、大人の役目だとおもいます」という大瀬先生の言葉をいつも忘れずに息子と向き合っていきたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2023年5月18日
- 読了日 : 2023年5月17日
- 本棚登録日 : 2023年5月18日
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