経済学者が書いた自己啓発本?
経済学にしてはやけにユーモア満載で、やけに読みやすい。
紹介されるエピソードやデータがどれも面白い。
以下、個人的に特に面白かった部分。
会社の広告を止める話。
広告を止めたらクビにされる。広告の効果は分からない。
実際は広告を止めても売り上げは変わらなかった。
意味のない広告に何百億円も使っていたかも。
現状のシステムを思考停止で継続することに疑問を持とう。
胃潰瘍の話。
胃潰瘍治療薬市場は1994年に80億ドルに。
が、この治療は効果的なものではなかった。
研修医による1981年からの研究で、ピロリ菌が本当の原因だと発表されるも、数年間は受け入れられず。
研修医は2005年にノーベル賞を受賞。
人間は間違ったものも簡単に信じ、新しい真実は受け入れない。
教育の話。
子供の学力を上げるにはどんな教育が有効か。
そんなことより、視力が悪くて勉強に支障が出ている子供が多い。
眼鏡を配る。
学力25~50%アップ。
物事をシンプルに考えるメリットもある。
チャレンジャー号の話。
技術者が低温によりスペースシャトル打ち上げの延期を提案。
NASAは打ち上げを強行。
73秒で爆発。乗組員全員死亡。
事故の原因は技術者が主張していた通りだった。
計画をやめる勇気を持とう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
趣味・教養
- 感想投稿日 : 2023年3月18日
- 読了日 : 2023年3月18日
- 本棚登録日 : 2023年2月25日
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