しばらく羽生さんブームが続きます。
次に何を読もうかな、羽生さんが書いた本がいいなと思い『決断力』と『大局観』のセットを購入。
昨日読んだ本のように、危うい羽生さんは見られないのが残念。
将棋は日進月歩の世界だから、同じ所に留まっていること、すなわち成長を止めることが自分の身を危うくする。
経験が、見えるものを助けることもあるけれど、経験がまた迷いや心配、恐怖を生むこともあって、必ずしも正しい判断に繋がるわけではない。
この二つの言葉を、結構噛み締めてしまう。
成長し続けることは大切だろうけど、でも、人間そう前進ばかりしていられるわけじゃない。
けれど立ち止まれば、それだけ不利になると分かっている、そんな世界で新しい局面を追究し続けることの、凄さよ……。
経験知の話についても然り。
そこが若手との差になるはずだけど、それがあることで邪魔をする時もある。
でも、そんな人間の姿が面白くて、そこを含めて見ていきたいという羽生さんは格好いい。
そして、そんな人間が向き合う場としての将棋も、やっぱりいいなと思うのです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2021年
- 感想投稿日 : 2021年5月29日
- 読了日 : 2021年5月29日
- 本棚登録日 : 2021年5月29日
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