さびれた神社の境内にそびえ立つ樹齢1000年といわれる1本のくすの木。ある意味、この木が主人公です。
この木の周りで起こった出来事の短編。1つの短編に2つの時代の話が交互に進行し、そして、すべての短編がリンクしてます。 「ことりの木」と呼ばれている木。「ことり」は可愛らしい小鳥ではなく子盗りのこと。ご神木という荘厳なイメージはなく、物語全体に不気味さが漂っています。 人間より遥かに永く生きてきた樹が見てきた人間の営みは愚かで、残酷で、人間なんて卑小な存在なんだと感じさせます。後味がよくない悲劇が多かったです。
読書状況:読み終わった
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著者 ア行
- 感想投稿日 : 2014年3月6日
- 読了日 : 2014年3月6日
- 本棚登録日 : 2014年3月6日
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