模倣犯(四) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2005年12月22日発売)
3.88
  • (666)
  • (860)
  • (830)
  • (41)
  • (14)
本棚登録 : 7679
感想 : 357
4

網川(ピース)の狡猾さと有馬氏の人間力に目を見張る第4巻。
飯田橋ホテルの一件で, 前畑滋子の脆さも出てきて, 登場人物全員が建前ではなく, 本音で大川公園を発端とする事件に向き合うという印象を受けた。
ピースはこの事件をどこに帰着させようとしているんだろうか。第1巻からは想像もしていなかったストーリーの展開と登場人物同士の偶然の出会いや繋がりに, ページを捲る手が止まらない。
何より, 有馬氏の聡明さと冷静さは本当に頭が下がる。次で最終巻となるわけだけど, 他の誰よりもこの有馬氏との別れが寂しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本2018
感想投稿日 : 2018年10月27日
読了日 : 2018年10月27日
本棚登録日 : 2018年10月27日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする