虚空の糸 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2015年5月15日発売)
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本棚登録 : 712
感想 : 50
3

シリーズ4作目。
他の方のレビューにもあるが、どんどん主人公・塔子が成長しているのが分かる。
マンションの非常階段で発見された刺殺体。ナイフを持っていたが、傷口が合わないことから、殺人の捜査本部が立ち、いつもの十一係のメンバーは江東署へ。
教育係でもある鷹野と一緒に捜査に当たる塔子だったが、突然桜田門に呼び戻される。
警視庁は「2億を用意しないと、1日に1人ずつ都民を殺す」との脅迫を受けていた。
脅迫事件のせいで、都民が殺されていることを悟られないよう捜査を進める十一係の面々の様子と、猟奇的な犯人の目線から、物語が交互に描かれる。
警察小説としても、面白いが、ミステリーの要素もあり、ラストまで犯人をミスリードするのはさすが。
タイトルの「虚空の糸」の回収も見事で、2作目当たりが一番面白いとの声もあるが、個人的にはこの先も楽しみなシリーズ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察物
感想投稿日 : 2022年3月1日
読了日 : 2022年2月28日
本棚登録日 : 2022年1月21日

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