宿命と真実の炎

著者 :
  • 幻冬舎 (2017年5月11日発売)
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本棚登録 : 632
感想 : 91
4

「後悔と真実の色」続編。
前作は警察官が犯人だったが、今回は被害者が警察官の連続殺人。所轄の女刑事が新しく登場するものの、登場人物は前作とほぼ同じなので、きちんと前作から読まないと、背景が分からない。
前作で警察を辞めた西條だったが、敵対してたように見えた九係の村越や、機捜の綿引に引き込まれ、連続殺人事件の真相に迫っていく…真相に迫っていく過程は、面白かったし、犯人の正体も分かりそうで分からない、分かった時の衝撃もなかなか。そして、ラストの何とも救われない感じは、貫井作品ならでは。
ただ、1つ、どうしても許せないことが…
前半40ページぐらいで、刺殺された遺体の身元が指紋で照合できない件…警察官は指紋はデータベースに登録されてるんじゃないの???警察小説では定説だけど、それは風説???どうにも腑に落ちない感じが、最後まで続いてしまった。それ以外は前作より全然面白い!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察物
感想投稿日 : 2017年6月17日
読了日 : 2017年6月17日
本棚登録日 : 2017年5月12日

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