戦争の経済学

  • バジリコ (2007年10月30日発売)
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感想 : 45
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戦争を、経済的な視点から説明した一冊。
経済の専門的な用語が多く出てくるため、経済について専門的に勉強をしたことがないと深い理解まではできない。
しかし、専門的な解説以外の部分も多く、平易な文章表現と例え、細かな章分け、要点、などから、非常に分かりやすく読みやすい本ではある。経済学についての基礎本を読んだ後に、再読したい。

本書は、戦争、軍隊、内戦、テロ、大量破壊兵器について述べているが、特に内戦やテロの項目は興味深く面白かった。日本人としてはなかなか馴染みのない送金方法であるハワラ取引についての項目や、自爆テロに向かう人々の心理を合理性の観点から解説している点(心理学の本ではまずこんな解説はないだろう)は、興味深く勉強になった。

映画「ブラッド・ダイヤモンド」を見て、戦争と経済の関係性に興味を持ち本書を読んだが、本書の内容を踏まえてもう一度映画を見直してみたい。また違った視点から映画を鑑賞できるかもしれない。

本書は数か所に誤字が見受けられた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年4月17日
読了日 : 2018年4月17日
本棚登録日 : 2018年4月17日

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