実話をもとに小説化した作品。
アウシュビッツやユダヤ人の迫害について、さまざまな作品があるが、図書係がいたとは初めて知った。
日本の戦争体験もそうだが、何人、という数の裏には一人一人違った経験がある。みんなが生きている人間であり、それぞれの人生があったことをこうして思い出していかなくては、いつまで経っても戦争は無くならないのではないだろうか。そこには文学の力も必要だ。
また、厳しい生活の中で、楽しい経験を頭の中でできるのは本があるから。本がなくても読んだ本のことを思い出して楽しむ。文学にはそういう力がある。このcovid19 によってそういう楽しみを奪われた時、その力がいかに生活に浸透していたかを知った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2020年9月8日
- 読了日 : 2020年9月8日
- 本棚登録日 : 2019年8月26日
みんなの感想をみる