これ読むと、あぁもう本当に角田光代さん好き…ってなる。
シリアスな小説もたくさん書かれる方だけれど、私は短編かエッセイの方が好き。
どんなことにどんな風にお金を使うか、ということがたわいもない日常生活を通して書かれているのだけれど、物事に対する角田さんの感想というかスタンスがものすごく面白い。鞄の値段の付けられ方に憤慨したり、立ち食い蕎麦について真剣に考察したり。
お金を使うって生きていくことの根幹で、それとどう向き合うが人の生き様の差なのと思う。自分は一体どんな風にお金を使って、それが今の自分をどんな風に作っているのかについて、立ち止まって考えたくなった。
お母さんとの旅行の話は何度も何度も読み返したくなる作品だった。いろんな人におすすめしたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年5月10日
- 読了日 : 2016年5月10日
- 本棚登録日 : 2016年5月10日
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