仮面伯爵、愛を忍ぶ (MIRA文庫 CC 1-30 ザ・アインコート)

  • ハーパーコリンズ・ジャパン (2012年8月10日発売)
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感想 : 12
3

簡潔に……
 ある問題からお互いのことを知らなかった夫婦が、ある問題に直面することにより互いの本心を知りハッピーエンドに至る物語!でした

買った後にシリーズもの完結!と書いてあるのを見て、失敗した!!と思ったのですが、
ロマンス小説におけるシリーズ物とは同じ主人公の話の連続というよりは、
同じ家系、の姉妹兄弟の話。というのが多いみたいですね。
本当に続いてる場合はちゃんと数字表記しあるの、かな?

と、いうことでこちらの小説だけできちんと楽しめました。

※以降ネタバレあります※

序盤を読めば分かるのですが、貴族同士結婚、義務の結婚が嫌で直感の愛を信じ駆け落ちしようとした
主人公:レイチェルでしたが、その企みは結婚相手(ヒーロー)マイケルと父親に発見しあえなく失敗に終わる。

マイケルはレイチェルに恋をしていたため、レイチェルの傷が癒えるよう
何事にもおいて無理強いはしないと伝えました。

が、しかし、その取り決めが二人の間に決定的な溝を生むこととなってしまったのです。

あらすじにもある通り7年も仮面夫婦を演じることに。

それを打開するに至ったのが今回の本筋。
序盤は二人の悶々とした互いへの気持ちが丁寧に描かれていました。
後半に入ると、なんと探偵パート!! マイケルは過去のできごとから、レイチェルは駆け落ち相手から
ある依頼を受けます。

その過程で、レイチェルは真実のマイケルと対面します。
けれど、マイケルは自らのことをマイケルだとは名乗りませんでした。
結果、マイケルはマイケルとしてでは無いにしても本性を出すことができ、
レイチェルもマイケルの前ではありえない姿を晒すこととなる。

この、マイケルがマイケルとしてない誰かとして振舞っている姿が良かったです!

そして、二人が受けた依頼から……
と、物語は更に発展していくわけですが。

恋愛、推理どちらもがっつりある訳では無いのでそこまで萌え度は高くなかったです。
犯人もなんとなくあたりがついてしまいました。

そうして二人がくっついてからのいちゃいちゃが無いのも惜しかった!!

知っているはずの相手の本当の姿を知る――

というテーマが良かっただけにそこをもっとがっつりみてみたかったとも思いました。

≪こんな人におすすめ≫
・仮面夫婦からの真実暴露
・二重の面がある男性(そこまで露骨ではないですが……)
・ちょっとした推理要素が好きな人

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年4月13日
読了日 : 2015年2月9日
本棚登録日 : 2015年1月9日

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