- ノルウェイの森 上 (講談社文庫)
- 村上春樹
- 講談社 / 2004年9月15日発売
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小学校、おじの本棚にあった「ノルウェイの森」を紀行文と勘違いし、手に取って以来、久方ぶりに読み返した。
確かに、性描写は淡々とそこここに赤裸々にあるけれど、それ以上に、心の機微や闇をさっぱりとした感触で描いており、新たな味わいを覚えた。
2012年8月19日
- おいしいコーヒーのいれ方 Second Season 3 消せない告白 (集英社文庫)
- 村山由佳
- 集英社 / 2011年6月28日発売
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2012年1月30日
- 空想から科学へ (大月センチュリーズ)
- フリードリッヒ・エンゲルス
- 大月書店 / -
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この書は、クリスチャンの私に対して、共産主義に関する入門的な書物として、友人が貸出ししてくれた本である。
仕事で忙しく、しばらく本もろくすっぽ読んでいなかった私にとっては堅い書物で、十分理解しえたとは思えないが、なるほど、こういう考えから、そのように発言したり、こういう観点から物事を見るのか、ということを、ほんの少し垣間見た思いである。また、近代の歴史や思想に関して疎いため、その勉強にもなった。
何点かメモとして。
◇「絶対的な真理」は「時間、空間、人間の歴史的発展とはかかわりのないもの」と理解されるが、そもそも、その「絶対的な真理」として捉えられるものは、「各人の主観的理解力、生活条件、知識と思考訓練の程度によって、制約されている」。←そのあと、アイロニーが続くが、そのあとの内容については、承諾できない。
◇生産および生産物の交換があらゆる社会制度(+諸階級の区分)の基礎である:唯物史観の出発する命題
→社会的変化と政治的変革のの原因は、
×哲学(人間の頭の中の、永遠の真理や正義についての認識)
○その時代の経済(生産および交換の様式の変化)
に求めるべきである。だそうな。
◇組織化と無秩序、のあいだを行き来する環。
恐慌:生産 ≫ 需要による経済の混乱状態。
フリエ“crise plethorique”(過剰による恐慌)と名付ける。
全体を通して、おもしろい(=興味ぶかい)分析であり、昔、これがビラで配られる状況であり人々がそれを理解したということを考えると、なかなか興味深いが、
・・・だから、何?って感じてしまう自分がいる。
聖書ありきであり、人の内面には関心がある半面、それほど深く世の中の動向に関心がないせいかもしれないが。
とはいえ、いい勉強になりました。ありがとうm(_ _)m
2010年11月27日
- 千の輝く太陽 (ハヤカワepi ブック・プラネット)
- カーレド・ホッセイニ
- 早川書房 / 2008年11月25日発売
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珍しく本屋で目に留まり、購入した本である。
久しぶりに、長編のフィクションを読んだ。いや、一気に読み上げた。
おそらく、中東やあちらの単語に不慣れな人には読みにくいところもあるが、女性の視点を通して、アフガニスタンの情勢やムスリムの間での女性の地位、状況、教育状況、地域の雰囲気が伝わってくる。また、それだけでなく、不器用な愛情を、そして、・・・せつなさを・・・ひしひしと感じてしまった一冊。カーレド・ホッセイニの作品は初めてだが・・・泣かせてくれるじゃないか。最後の手紙が効いている。
BGMには、M.Jの「Human Nature」がぴったり合う。いや、勝手に、頭の中でリフレインするのだ。優しく、甘く、切ない”why、Why・・・”という、あのメロディとフレーズとが。
2010年2月2日