グローバル化時代の大学論1 - アメリカの大学・ニッポンの大学 - TA、シラバス、授業評価 (中公新書ラクレ 429 グローバル化時代の大学論 1)
- 中央公論新社 (2012年9月6日発売)
グローバル化時代の大学論 1 アメリカの大学・ニッポンの大学
TA、シラバス、授業評価
著:苅谷 剛彦
紙版
中公新書ラクレ 429
アメリカにあって、日本にない大学の習慣 TA:ティーチングアシスタント、シラバス(授業要項)、授業評価
■TA:教授を研究に専念させるための教育助手、と、大学院生に対する援助
日本では、図書館の使い方、論文の書き方の基本的ルール、研究の具体的方法、を教えてもられることはない
TAセミナー:討論の指導、レポートや試験の主題の方法、採点評価の方法、講義について、社会学概論の教え方、シラバスの作り方、研究計画の指導 等々
日本の学生はしゃべらなくて、指導を受けるが、アメリカでは、しゃべりすぎて指導を受ける
アメリカほど日本の学校で、規律が問題にならないのは、全人教育のおかげではないかいわれている
■シラバス:講義要項
シラバスに含まれるもの
授業に関する基本情報(授業名、科目番号、教室、日時)
担当講師に関する情報(講師名、所属、研究室の場所、電話番号、オフィスアワー)
講義の目的、スケジュール(授業のテーマ、あらかじめ読んでおかねばならない文献)
成績評価の方法
文献の入手方法
履修条件、受講資格
■授業評価
日本:モノローグ的、モノローグの連鎖、独り言のメッセージが積み重ねるほうに、ひとつの結論が導かれていく
米国:ダイアーログ的:コミュニケーションを中心、対話的
グローバル化ですすむ、人材育成
大学学習評価 知的能力、批判的思考力、分析的な論理的思考力、問題解決能力、そしてそれを文章に書き合わすための、文章力
米国:卒業後に職に就くための有利点、職業資格の取得
日本:講義中心、読んで書く。話を聞いてノートをとる
目次
「グローバル化時代の大学論」シリーズ巻頭言
新書版まえがき
はしがき
第1章 ティーチング・アシスタント制度にみる日米大学比較考
第2章 新米教師のアメリカ学級日誌―もうひとつの日米教育比較考
第3章 シラバスと大学の授業、授業評価
第4章 高校から大学へ―高校間格差とトラッキングにみる入学者選抜の違い
第5章 アメリカの大学からみた日本の大学教育
第6章 漂流する日米の大学教育
注
あとがき
解説(宮田由紀夫)
ISBN:9784121504296
出版社:中央公論新社
判型:新書
ページ数:280ページ
定価:840円(本体)
発売日:2012年09月10日初版
発売日:2012年12月10日再版
- 感想投稿日 : 2023年12月23日
- 本棚登録日 : 2023年7月14日
みんなの感想をみる