遂に全巻読了。
早い段階で犯人が判っているにも関わらず間延びを感じず最後まで楽しめたのは、「早く気づいてくれ」とか「そうじゃないのに…」と感情移入出来る部分が大きかったと思う。
独創的でオリジナルに拘った網川の犯行を滋子が模倣犯だというブラフを引金に真実が明らかになる展開は人間の自己顕示欲や脆さがよく表現されている。
「嘘の有効期間は短い」とか「本当のことは、どんなに遠くに捨てられてもいつかは必ず帰り道を見つけて帰ってくるもの」という表現もなんとなく気に入った。
長編だったが大満足の作品でした!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年5月30日
- 読了日 : 2022年5月30日
- 本棚登録日 : 2022年1月7日
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