模倣犯〈5〉 (新潮文庫)

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著者 : 宮部みゆき
  • 新潮社 (2005年12月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (529ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369280

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模倣犯〈5〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 大作。
    長いけど、読み終わると無駄がなく、長く感じない。
    網川が最後冷静さを失い、自分から犯人のであることを自白してしまうのが、肝だろう。ここで、模倣犯と言う題につながる。
    有馬のじいさんが好き。このような一本筋の通った人になりたいものだ。

  • 全5巻、息継ぎせずにマラソン走りきるくらいMAX速読で読みきりました(笑)犯人が分かるまでは、早く犯人が知りたくて、犯人が分かってからは、どうやって捕まるのか知りたくて。(結末が気になりすぎて、このままでは5巻読み終わるまで他のことが手につかないと思い、先に最後犯人が捕まるというのは先に読んだ。)あとは、所々出てくる豆腐屋のおじいさんの格言。滋子の過ち。犯人の超イライラ発言。そのへんはゆっくり味わって。宮部みゆきミステリーすごい!!

  • 2017.2.9-13
    加害者・被害者・警察・ジャーナリストそれぞれの視点から描かれ、残された被害者の家族の立場や感情に関しては特に丁寧に描かれているが、犯人の結末が意外と呆気ないような・・。

  • ピースの自白が呆気ないのと滋子の元サヤが驚いたけど、全5巻一気に読めました。加害者の悪さ加減が救いようがない。被害者の苦しみは終わりがない。ピース、X、大衆、模倣犯。。。

  • 加害者、被害者、真相を探る人たちそれぞれの視点で丁寧に書かれてる。
    これだけのものを書き上げるのは相当大変な作業だろう。読者としたら真犯人は最初の段階で分かっているわけだし、犯人Xが捕まって事件の謎が解けるといった内容ではない。あくまで事件が解決されるまでのそれぞれの思考や歪んだ人間性、再生しようと足搔く姿を描いている。あっと驚くトリックを使ってお茶を濁すわけにはいかない。優れた人間観察と取材、そして想像力と文章力を最大限に駆使したヒューマンドラマのように思える。

    真犯人の網川浩一が簡単に化けの皮が剥がされるのは滑稽だった。あれほど緻密で冷酷な男が安っぽいプライドのために自らの犯罪を世間に晒すなんて。

  • 何度読んでも圧巻!結末が分かっていても楽しめる作品である。高井家は本当に不幸と言うより他ない。網川によって二人の子供たちを失った両親を思うと、胸が痛い。有馬義男は作品を通して、私が一番好きな登場人物なのだが、ラストシーンでは一緒に涙。事件は解決しても、遺族の中では何一つ解決しない。でもどうにか乗り越えて強く生きて欲しいと、心から願ってしまう。

  • けっこう時間かかっちゃったけど、ついに読み終わりました!
    5巻の最後のほうで「模倣犯」というタイトルの意味が明らかにされてました。彼が最も言われたくなかった言葉だったんですね。
    確かに彼の筋書きはすごかった、、実際に模倣ではなかったし、皆を惹きつけさせた。しかし、全ての人をずっと欺けるほど完璧になんてできるはずがなかった…

    真実は、悲しみを消してくれるわけではないけど、嘘や猿真似には決して負けない。
    「本当のことは、どんなに遠くに捨てられても、いつかは必ず帰り道を見つけて帰ってくるものだから」という言葉、、本当に辛い思いをした末に真実を知った、有馬さんだからこそ言える言葉だと思います。

  • 再読。ついに最終巻。
    ラスト半分くらいは一気読み。ピースが"ピース"じゃない顔を見せ始めたときがその時だ。
    犯人について分析が始まる。でも関係者はみんなうすうす気付いてる。あとはどうやって白状させるか。この「模倣犯」というタイトルは、ピースを陥れるためのトラップだ。この瞬間のためだけのキーワードだったんだ。あとはイッキ。波が押し寄せるように、ピースを包み込む。
    ピースが捕まった後は、湧き上がっていたものが急に静まり返った気がする。でも被害者は戻っては来ない。遺族も元の生活に戻れない。犯罪の一番悲しいところはそこだと思う。お豆腐食べてみたかったな。

  • 人間誰もが邪悪な、真っ黒な部分を持って生きており、自分の中に〜に似た部分が隠されている。だから恐ろしくも、興味を惹かれてしまう。
    人生はメンタルが支配してる。楽しいと感じれば人生は楽しい。苦しいと感じれば人生は苦しい。
    悲しみが伝播するように喜びも伝播する。

  • ピースの追いつめ方について。
    ピースと栗橋は調子に乗って何度もテレビ局に電話している。
    警察は声紋分析なり、逆探知なりしてもっと早く捕まえられなかったのか?と感じてしまう。
    読者の視点だから感じるのかもしれないけど、見てる限り二人って隙だらけだしw
    やっぱりハスミンの完璧さと比べてしまう。

    その辺りは、宮部さんと貴志さんの差と思うしかないんだろうか。

  • ついに壮大なミステリー作品が完結しました。最後はピースの自己顕示欲というか自意識過剰な面が仇となりましたね!
    ピースが堂々とマスコミの寵児として祭り上げられるという想定外の展開でしたが、確かにピースという人間ならではの展開とも言えました。
    結末まで読み終えると、タイトルの「模倣犯」というのは、そういう意味だったのかと、かなり重要な事件解決のキーワードになっているのだと改めて深いなぁと感じたのでした。

  • 網川に嫌気がさしてなかなか読み進められなかった5巻でしたが、後半は一気に。
    模倣犯というタイトルの意味は最後の最後に分かる。
    有馬さん好きなので、最後の姿は辛い。

  • この連続誘拐殺人事件も、おそらく時がたてば忘れ去られていくのだろう。

    民衆は「怖いね、恐ろしいね」って合い言葉のように慰め合い、「犯人はあの人だって」と映画のラストを話すように共有する。まるでブームのように。
    ブームという言葉は不謹慎かもしれない。しかし、遺族や関係者でない限り「そんなこともあったね」と関心が薄れていくのは当然である。

    みんな、忙しいのだ。
    事件の概要、犯人の名前なんて忘れたっていい。
    でも、有馬義男さんのような方たちが実在することを決して忘れてはならないと思う、人間として。

    『模倣犯』傑作でした。

  • さあ5巻❗
    半分まで読み進めてまだ 問題点はやまずみ‼ えーと6巻あったかな?と思っているうちに すごいスピードで話が進んで行く
    びっくりした
    6巻作っても大丈夫だね(ToT) もう少し読んでいたかった感がありました。
    しかし網川浩一 何てやつ!逮捕されても まだモヤモヤする。
    模倣犯って題名の意図するところは 最後の網川に自爆させるところだったんですね。
    角田真弓の話と子供が拾った携帯電話はどうしたんだっけ?

    あー!ドラマ観よう‼
    ドラマってドラマ用の話なんですね ちょっと違うなぁ~
    本読んだ方が数段おもしろいでした

  • 2016.7/25〜8/4。5巻目。1ヶ月近くかかったがようやく読了。有馬義男のひたむきな強さにしびれた。しかし最後はあっけない印象。網川の被ってた皮は、簡単に剥がされるほど薄っぺらだということか。拾われた携帯電話や、声をかけられた女性の証言はどうなったのかが気になる。ともかく面白く、読み始めたら止まらないのは事実。ドラマにも期待したい。

  • 5巻というボリュームながら、一気に読めてしまうのは、さすが宮部みゆき。

    犯人の視点、被害者の視点、被害者の家族の視点、刑事の視点、ジャーナリストの視点、、、様々な角度から事件が捉えられ、時には分析される。

    作中のどこかで、「何かをする理由は、実際には一つではない。だが、ドラマ等では一つの分かりやすい理由が与えられる。だが現実は、そうはいかない」というようなことを述べる俳優がいた。
    この小説も同じことである筈なのに、それを小説の中で、登場人物に語らせてしまう超越感。

    犯人が犯罪を犯す理由も、一つではない。

    今回の犯人の動機は?

    決して明解な答えが述べられているわけではないけれど、透けて見えてくる「解」。
    だが、それは、果たして正しいのか否か。

    読み終えてなお、解けない謎が残る。

  • 兎に角最後は良かった。辛くとも不快でもやはり読み飛ばさず、読んでいて良かったと最後には思った。不快な相手を理解すればする程に物語の良さ?このフィクションとしての作り話の素晴らしさが伝わると思った。

  • 最初から、最後までスピード感があり、飽きずに読み終えました。4巻5巻の有馬義男さんの言葉が胸に沁みました。戦争時代を生き抜いて、人生経験豊富な人だからこそ出てくる言葉ですが、有馬義男の人柄が素晴らしいのだと感じました。
    由美子、残念でなりません。。

  • 2016.5.30
    犯罪は大衆が求めるもの?
    それもまた模倣犯。
    真似なのか、なぞるのか。
    大衆とは幻。

    生い立ち…

  • ふぅー、やっと読み終わった。
    すごく面白かった。達成感。
    読む前は、こんな分厚い本5冊も読めるかしらと怯んでいたのに、読み進める間はページを繰る手が止まらず読み終わる頃には寂しい気持ちもあったくらい。
    この巻ではないけど栗橋浩美視点が大層なボリュームだったので、ピース視点のボリュームももっと欲しかったかなぁ。
    後半の前畑滋子改新の一撃は鳥肌立ちっぱなしでずっとゾクゾクしていた。
    有馬義男の狂い泣きには涙した。
    安全な場所から読んでいるからこの話を『面白かった』なんて言えるんだよなと思った。
    今無性に最初からまた読み直したい衝動に駆られている。

  • ボリュームたっぷりの小説。

    3部構成だが、案外サクッと読める。

    いろんな登場人物がいて、それぞれの視点で話が進む。登場人物の単体のエピソードだけでも内容が細くて、それだけで小説になりそうな感じ。
    個人的には前畑滋子の仕事・義理実家・夫婦喧嘩・離婚危機といった、働く女性のリアルな姿を書いた部分が好みだ。

    タイトルが模倣犯なので、各地で模倣犯が出る話だと思っていたが違った。

    最後まで読んでようやく模倣犯てそういうことか、と納得した。

  • 最後の巻は怒涛のようにして終わる。
    最後のシーンで、一発で自滅に追いやったところがちょっと爽快だった。
    が、勝手に分かれるとか言ってた旦那が、戻ってきたことにも、それを許したことにも驚いた。

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模倣犯〈5〉 (新潮文庫)の作品紹介

真犯人Xは生きている-。網川は、高井は栗橋の共犯者ではなく、むしろ巻き込まれた被害者だと主張して、「栗橋主犯・高井従犯」説に拠る滋子に反論し、一躍マスコミの寵児となった。由美子はそんな網川に精神的に依存し、兄の無実を信じ共闘していたが、その希望が潰えた時、身を投げた-。真犯人は一体誰なのか?あらゆる邪悪な欲望を映し出した犯罪劇、深い余韻を残して遂に閉幕。

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