フェニキア人がつくったカルタゴを日本になぞらえている。地中海を瀬戸内海に置き換えての論理展開は説得力がある。要するに、人間が考えつくことには限界があるということだ。視点が中国中心であり、新羅には重きを置いていない。この著者の他の本も読んでいるのだが、アメリカ型のストーリー展開である。世の中は論理展開がすべてであるという思想だ。歴史がない国家は西部開拓のように常にフロンティアを追い求めるしか無いのだ。逆に歴史がある国家は、その解釈にとらわれてしまう。その知識量に関しては圧倒されることは確かだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2012年5月5日
- 読了日 : 2012年5月5日
- 本棚登録日 : 2012年5月1日
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