高木聖大という警察学校の卒業配置として警察署に配属された人物が主人公の一種の成長物語。
特に正義感もなく、なんとなくお仕事として警察に入ったという感じで、お調子者でいろいろやらかしてしまうのだが、何となく憎めないヤツ。別の交番に配属された正義感あふれる同期の三浦と手柄を競い合いながら、少しずつ成長していく姿が描かれている。3歩進んで2歩下がる、時には1歩進んで2歩下がることもあったりするのだが、人間臭さが全面に溢れている。
最後は大きな事件が起こるのだが、それまでは小さな事件はあるものの全体的にほのぼのした感じで話が進んでいく。
舞台は警察だが、警察小説の緊迫感やスピード感とは無縁とも言える。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年8月6日
- 読了日 : 2023年8月6日
- 本棚登録日 : 2023年8月3日
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