時生 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2005年8月12日発売)
3.78
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本棚登録 : 18176
感想 : 1524
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けっして駄作ではない。読ませるストーリーテリングはさすが東野圭吾といったところ。
しかしながら、あまりにも予定調和な展開と中途半端な造形のキャラクターたちが、どうにも許せなかった。道中のサスペンスも、単なるおつかいの枠を出ていない。
そしてこういう類いの物語に決定的に必要な「テーマ性」についても、そりゃ陳腐すぎるだろ……という着地にとどまっていて、なんとも後味が薄い。
東野圭吾はたまに「こういうの読みたいでしょ」というやっつけ仕事をするときがあるように見受けられるが、この作品はその典型だと感じてしまった。

①魅力的な謎……2/6
②精緻なサスペンス……1/6
③鮮明な結末……1/6
④印象的な文章表現……2/6
⑤先鋭的なテーマ性……1/6
計7/30
星1

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エンターテイメント
感想投稿日 : 2020年6月15日
読了日 : 2020年4月1日
本棚登録日 : 2020年6月13日

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