一読すると青春小説ですが、なかなか重層的、かつ、ペダンチックに書かれてますね。読み方で印象が変わります。暗喩や伏線がそこらじゅうに意味ありげに置かれているのも、宝探しゲームみたいです。読者層が広く、再読を誘う不思議で愛すべき小説ですね。漱石がこの路線を極めていれば、日本文学の世界的レベルも高まったでしょうに。残念です。
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- 感想投稿日 : 2019年6月24日
- 読了日 : 2019年6月24日
- 本棚登録日 : 2019年6月24日
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