雍正帝は、八代吉宗の頃、中国宋明以来の独裁政治を完成させた名君です。もちろん頭も良かったのでしょうが、高い倫理観と真面目な性格で自らを刻苦勉励させながら理想の統治を目指しています。中国四百余州の管理者は行政の状況を報告し、皇帝は朱筆を入れて指導します。全国を直接指導監督するということは、文字どおり身を刻む負担であり、13年の統治期間の精神的肉体的負担を考えると痛ましさを感じます。次の乾隆帝は名君とされますが、雍正帝あっての乾隆帝だということがわかります。
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- 感想投稿日 : 2020年5月23日
- 読了日 : 2020年5月23日
- 本棚登録日 : 2020年5月23日
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