きよしこ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2005年6月26日発売)
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本棚登録 : 8970
感想 : 713
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重松さんの言葉に元気をもらいたくて読んだ。以前読んだ『青い鳥』がすごく大好きだったので、こちらも読みたいと思っていた本。
帯の『ひとりぼっちだなんて思わないで。』にも惹かれた。
吃音の少年の日々が淡々と語られるが、子どもの気持ちに胸がいっぱいになる。あさのあつこさんの解説もすごくよかった。また読みたい。





★でも、ぼくはぼくで、君は君だ。君を励ましたり支えたりするものは、君自身の中にしかない。

★「君はだめになんかなっていない。ひとりぼっちじゃない。ひとりぼっちの人なんて、世の中には誰もいない。抱きつきたい相手や手をつなぎたい相手はどこかに必ずいるし、抱きしめてくれる人や手をつないでくれる人も、この世界のどこかに、絶対いるんだ」

★「ええか。今日は一生のうちでたったいっぺんの今日なんじゃ、明日は他のいつの日ともとりかえっこのできん明日なんじゃ、大事にせ。ほんま、大事にせよ、今を、ほんま、大事にしてくれや……」

★君が話したい相手の心の扉は、ときどき閉まっているかもしれない。でも、鍵はかかっていない。鍵をかけられた心なんて、どこにもない。

★「それがほんとうに伝えたいことだったら……伝わるよ、きっと」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年2月20日
読了日 : 2022年2月20日
本棚登録日 : 2022年2月20日

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