「古代の心」で難病ALSと闘う 命尽くるとも

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  • 文藝春秋 (2010年8月26日発売)
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感想 : 1

先日読んだ篠沢教授の「美しい日本語の響き―母国語を知り、外国語を学ぶためのレッスン」と同じ頃に書かれていて重複するところもあるけど、こちらもとても面白い本でした。

たしかに篠沢教授は「古代の心」でのびやかに生きようとされているのですが、この題名からうけるイメージからは考えもしない内容でした。
闘病記なかのかと思っていたのですが、全然違って、歴史とか社会学が好きなかたに大変楽しめる内容です。
そういうかたたちが、この題を見てこの本を手に取ることはないのでは?そうしたら残念です。

あとがきは児玉清さん。この10か月後に亡くなったのですが、このときはまだお元気だったようです。お二人は学習院大学演劇部で知り合い、その後役者になりたかった教授が学者に、学者になりたかった児玉清さんは役者になってしまったそうです。「人生は皮肉にも逆転した」と児玉清さんが語ります。
児玉清さん、天国でも「アタックチャンス」と言って、皆さんを楽しませてください。若くして旅立ったお嬢さんとお幸せに。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ☆世界史☆
感想投稿日 : 2018年3月15日
読了日 : 2014年7月29日
本棚登録日 : 2014年7月29日

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