吉里吉里人 (1981年)

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感想 : 42
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(1984.08.18読了)(1981.12.20購入)
第2回(1981年) 日本SF大賞受賞
*本の帯より*
東北の一寒村が、突如日本から分離独立した!
老若男女が痛烈にして珍無類の活躍。おかしくも感動的な新国家を描き大国日本を鋭く撃つ!
全編ユーモア、爆笑また爆笑の大百科。

【目次】
第一章 あんだ旅券ば持って居だが
第二章 俺達の国語ば可愛がれ
第三章 吉里吉里人は眼はァ静がで
第四章 これがまんず最初の切札なんだっちゃ
第五章 降ってきた煙草の番号はァ一〇〇〇一六一一〇す
第六章 此処らで第二の切札ばだすべがな
第七章 双頭の犬は吉里吉里名物なのっしゃ
第八章 俺達は泣ぐが嫌さに笑って居んのだよ
第九章 糞喰らえ、とはまごど美すい言葉でがすなあ
第十章 吉里吉里人ば止めだげりゃ止めだんせ
第十一章 取って食え、これァ俺の身体でがす
第十二章 実に珍宝公は男の履歴書なんだっちゃ
第十三章 俺も今がら吉里吉里人でがす
第十四章 兄弟は切っても切れねえ五本の指でがス
第十五章 病棟雑役夫たる俺は、医師と看護婦の指示ば、知的かつ誠実に遂行すっ事ば誓うものでガス
第十六章 妾の胸さ輝ぐのは三個のナイチンゲール記章でガス
第十七章 労働銭ンコ制は吉里吉里国の基本理念でごぜーます
第十八章 妾ァ誉れの吉里吉里綿吹き娘でごぜーます
第十九章 冷凍人間ば起したのは何処のお節介焼ぎだべな
第二十章 わし、冷凍睡眠中の世界医学哲学界の巨人なんだもんね
第二十一章 恋さ心ば乱す者よりも黄金さ心ば乱す者の方が多いんだっちゃ
第二十二章 貴方ァ第一回吉里吉里文学大賞の栄ある受賞者さ決まり申した。受げで貰えっぺがなス
第二十三章 ヘリコプターの大群とイナゴの大群と、どっちが怖いべがなス?
第二十四章 独り立ちしたい者ァこの指さ止まれ
第二十五章 何人もその思考さ対すて刑罰ば受ぐるごどなし、でガス
第二十六章 タッチだ、タッチだ、誰が早ぐ俺の手さタッチして呉ろや
第二十七章 古橋先生てば、化粧の仕方ば教えであげっぺが
終章 古橋大統領様、其様な事ば喋っては駄目だ!

●仙台駅(10頁)
「しんだぇ、しんだぇ。どなたさまも落ちる方が死んでからお乗りください」

☆関連図書(既読)
「青葉繁れる」井上ひさし著、文春文庫、1974.07.25

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 井上ひさし:作家
感想投稿日 : 2013年4月19日
読了日 : 1984年8月18日
本棚登録日 : 1984年8月18日

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