せっかく単純な多数決より工夫した投票のやりかたを紹介してるのだから、そのボルダルールや不可能性定理の数理的特徴、実施にあたり想定される実務的課題について、もっと詳しい解説が欲しかった。
一般向けに短く入門書としてまとめるにはこれが限界?いえいえ、もっと厚い本にしても良かったのでは。メインである理論の部分に食いつき足りない印象が残ってしまった。
人民主権のあたりは知ってることばかりだった(民主主義について考えてる人なら、ルソーの社会契約論の翻訳くらい読んだことあるでしょ)。著者の政治的立場を匂わせるより、理論の説明に紙幅を割いてほしかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会科学・思想・文化
- 感想投稿日 : 2020年11月11日
- 読了日 : 2020年11月11日
- 本棚登録日 : 2019年6月26日
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