同じ負のオーラを放つ作家でも、カフカはいっそ滑稽なほどのネガティブさが逆に元気をもらえた。
太宰治は、水から顔を出して水底に沈む、またもがいて一瞬顔を出すんだけど、もっと深い所へと沈んで行く。
読んでいるうちに、どこまでも暗い深淵へ引きずりこまれてしまいそうだった。
「逃げて、さすがに、いい気持はせず、死ぬ事にしました。」
どこか自分を俯瞰しているような虚ろな感覚が常につきまとっているような作品でした。
読書状況:読み終わった
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BOOK
- 感想投稿日 : 2017年3月13日
- 読了日 : 2017年3月13日
- 本棚登録日 : 2017年3月13日
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