第六ポンプ (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

  • 早川書房 (2012年2月9日発売)
3.88
  • (33)
  • (47)
  • (33)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 397
感想 : 59
5

どの短編も最高に面白かった!

近未来の中国が舞台の「ポケットの中の法」は、雰囲気が抜群。
雨に濡れた、怪物のようにそびえ立つ高層ビル。不気味に光るネオン。
路地裏で物乞いをする乞食の少年。映画になりそうだな~。

「砂と灰の人々」も面白かったです。
砂を食べて養分を摂るようになった人間。(人間と言えるのか…)
そんな彼らの前に「生きた」犬が現れるが…というお話。
荒唐無稽なストーリーながら、妙に人間くさい生々しさがあります。

出産と育児が禁止されるようになった時代のお話「ポップ隊」。
若返りや不死はいつの時代でも切望されていた事ではあるけれど、
それが現実になったら…。こんな恐ろしい世界はイヤだ(笑)

この作品の中では、唯一毛色の違う「やわらかく」はゾッとしますね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BOOK
感想投稿日 : 2012年4月5日
読了日 : 2012年4月3日
本棚登録日 : 2012年4月5日

みんなの感想をみる

コメント 2件

日向永遠さんのコメント
2012/04/06

nanacoさん、こんばんは★面白かったですよね!!ほんとどの短編も凄かった。ポケットの中の法、砂と灰の人々、自分も大好きです。高評価で嬉しくなりました^^

ななこさんのコメント
2012/04/06

日向さん、こんばんは~♪いやぁ、この本すごかったですね。本当にどれも面白くて、読み終わるのが惜しかったです…。何でこんな設定思いつくの!?という作品ばかりで。次は「ねじまき少女」も読みたくなりました(*^^*)日向さん、素敵な本の紹介ありがとうございました。好みど真ん中でした!!

ツイートする