シンギュラリティは近い―人類が生命を超越するとき

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いちどは読んでおきたかったレイ・カーツワイルの予測本。ある程度速読気味に読んだが、役立つ知見が多く、読んでみてやはりよかった。

シンギュラリティ(特異点)については、カーツワイルの言葉での説明を知ることができてよかった。

また、進化について多く触れられていたのも収穫。そのなかでテクニウム的なことも語られていて、「エポック」という進化段階説もおもしろかった。やはり最終的には宇宙の法則に挑まねばならない。

そして何より役立ったのがポストヒューマン像、および未来の戦争や教育などのあり方で、費用に具体的にディテールが検討されていて、大いに参考になる。


・特異点と進化
 -特異点とは
 -「特異点」の歴史
 -進化とエポック
 -進化と秩序、パターン
 -生物の進化の制約
 -知能と物理法則の克服
 -意識と自己認識
・GNR革命
 -GNR革命概要
 -G(遺伝子)革命
 -N(ナノテクノロジー)革命
 -ナノテクノロジーとエネルギー
 -脳とナノボット
 -R(ロボット)革命とチューリングテスト
・GNR技術の規制
 -「生存上のリスク」への対応
 -グレイ・グーシナリオ
 -ナノテクにおける倫理ガイドラインの例
 -フォアサイト研究所ガイドライン
 -強いAIからの防御
 -安定化をもたらす流れ
・ポストヒューマン
 -消化システムの再設計
 -プログラムできる血液
 -次に強化の候補となる器官は心臓
 -肺も不要になる
 -Ver.2.0の人体
 -ver.3.0の人体
 -VR/ARによる認知の拡張
 -別の人格になる
 -他者と感情を共有する
 -非生物的知能との融合による心の拡張
 -非生物的存在となった人間の寿命
 -情報の寿命
・戦争
 -兵士
 -無人機
 -通信
 -スマート・ダスト/ナノ・ウェポン
 -スマート・ウェポン
・学習/仕事/遊び
・その他

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本:サイエンス
感想投稿日 : 2019年2月22日
読了日 : 2019年2月22日
本棚登録日 : 2019年2月22日

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