筆者の口述を記録したかのような、よく言えばあまり形式ばっていない世界史の本、悪く言えばいい加減な世界史の本。でもこの小さな本で、世界の歴史を古代ギリシャから第二次世界戦後まで、アフリカからヨーロッパからアジア、アメリカまでまさに全世界を見渡している。でもそれで世界のつながりがわかるかというそうでもないようだし、読んでいて気になるのは、筆者の独善性がでているところ。形式ばらずに自分の主義主張を混ぜ込んでいるのはいいようにも聞こえるが、どこまでが一般論でどこまでが筆者の全くの独自の考えなのかがよくわからない。大きなタイトルのわりにはあまり得るものはない本のように思う。これを読むくらいなら、山川の世界史をもう一度読むほうがいいように思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2018年5月29日
- 読了日 : 2018年5月21日
- 本棚登録日 : 2018年5月29日
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