里見八犬伝をベースとした時代物ファンタジー?な感じで面白かった。
作中の『贋作里見八犬伝』で語られる伏姫と犬の子とされる犬人間『伏』と、伏を狩る使命を本能的に果たす猟師の浜路。
伏達の生い立ちやそれぞれの人生や価値観には同情を覚えてしまうような切なさもある。
それでも正義の名の下に伏を退治する浜路と道節の兄妹に少し冷たいなぁと感じつつも、そこに清々しさを感じてしまうような…
恥ずかしながら里見八犬伝は読んだことがないけれど、これはこれで面白くて読むのをなかなかやめられなかった。
続編も期待できるようなラストなんだけどな…
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年2月12日
- 読了日 : 2020年2月12日
- 本棚登録日 : 2020年2月12日
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