さて、続き。3年振りの行動制限のないお盆、久し振りに乗った新幹線の車中で読み進む。
前作の感想に『続きはもっと面白くなるものと期待する』と書いたが、その通りでした。
1899年のロンドン。80日間世界一周を成し遂げたフォッグの館にあるダイヤを狙うという怪盗ルパンwith“オペラ座の怪人”の予告状に、警備を依頼されたのがホームズ&ワトソンと、“鳥籠使い”一行とは。加えて<ロイズ>の凄腕用心棒も絡んでの争奪戦に、最後に乗り込むのがモリアーティ率いる怪物軍団って…。
私はそれぞれのオリジナルを読んだことがないので確かなことは言えないのだけれど、有名なキャラクターがさもありなんという具合に表現されており、それぞれにツボを心得た見せ場もあって、これぞオールスターキャストの楽しさという感じ。
前作よりも推理要素は減っているが、それでも中盤までのルパンとホームズの相手を出し抜く騙し合いを中心に、鳥籠使いの落語作戦(?)もなかなか楽し。
後半はアクション劇に一変するが、色んな組合せが入り乱れてスピーディーなガチなバトルが展開。モリアーティ軍団が多士済々でその強さが半端なく、魔術師アレイスターの指弾は目に浮かび、カーミラに弄ばれる静句に萌える。
誰が先に人狼の居場所を探し出し、己の目的を達成するか、次作も楽しみ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2022年読んだ本
- 感想投稿日 : 2022年8月15日
- 読了日 : 2022年8月13日
- 本棚登録日 : 2022年8月15日
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