猫のゆりかご (ハヤカワ文庫 SF 353)

  • 早川書房 (2012年2月15日発売)
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本棚登録 : 2037
感想 : 171

これすごく好き。とても好き。

すごく雑に言うと、科学と宗教と、世界が滅びる話。

やっぱり人間は馬鹿で悲しいなと思うし、私も馬鹿でヘンテコな悲しい生き物だなと思うけど、だからといって私はもう、そのせいで死にたくなるほど若くもない。
こういう皮肉的な物語があれば生きていける気がする。

人間なんて、善人の面と悪いやつの面を上手に使うこともできずに、全く的外れな同族意識みたいなものを持ったりして、自然にしてたらディストピアに向かうもののような気がする。
だから自分は自分自身でいなきゃ生きていけない。
けどこんなのも全部たわごとで嘘かもしれない。

ボコノン教はヘンテコだけど、でも世界も人間ももっとヘンテコね。
そういう時は、私も「目がまわる、目がまわる、目がまわる。」と言ってみよう。

良かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 欲しいもの
感想投稿日 : 2014年12月9日
読了日 : 2014年12月9日
本棚登録日 : 2014年10月2日

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