昔氷点を読んだ時、心に訴える作者だと思った。本作は教会の子どもたちにも分かるように意識されたのか、分かりやすい分、小説としては迫力にかける気がした。史実をベースにしているとは言え、キリスト教の教えを前面に出して、説教じみたところがあるのもすこし気になった。一方、主人公たちを通して人が宗教に入ってゆくきっかけが分かった気がした。また最後の場面の描写は、作者の本領発揮とでもいうか、涙するものだった。
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カテゴリ:
文芸小説(国内)
- 感想投稿日 : 2020年8月1日
- 本棚登録日 : 2020年8月1日
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