久々の村上春樹。「ドライブ・マイ・カー」、「イエスタデイ」、「独立器官」、「シエラザード」、「木野」、「女のいない男たち」の6篇収録。
何れも、男女の交わりと別れを男の目線で描いている。恋情とセックスの残り香が漂う作品達。
「イエスタデイ」のエセ関西弁を操るナイーブな木樽の行く末、「シエラザード」で羽原が置かれたシチュエーションと(高校時代恋い焦がれる男子の家に空き巣に入ったという)中年女性シエラザードの現在が妙に気になった。「木野」は難解なファンタジー、「女のいない男たち」は抽象的でフワッとし過ぎてる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(その他)
- 感想投稿日 : 2022年5月2日
- 読了日 : 2022年5月2日
- 本棚登録日 : 2022年5月1日
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