カバーの色合いに惹かれて購入し、内容にショックを受けて売り払ったが、また買ってしまった。
倒錯した恋愛を描き続ける作家さんだが、そのまなざしは冷静である。異性愛者は相手が自分と違う、というだけで、自分は他人と分かり合えている、つながっている、という安心感を得ている。では、同性愛は?近親相姦は?と、展開していくと、次第に恋愛と自己愛の区別がつかなくなる、しかし、それは程度問題で、同性だろうが身内だろうが、他人は他人なのである。それなら一般的な他人を愛するように愛せるのだろうか。などと作者が考えているかはよくわからない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年3月24日
- 読了日 : 2024年3月24日
- 本棚登録日 : 2024年3月24日
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